第34番「よりみ川」現代語訳
もち米の上白を一粒ずつ選んで約3時間水に冷やし、木臼でたたいて絹ふるいにかけ、湯でこねて形を作る。色は黄と白の2色で、黄はくちなしで湯をこねる際に染める。
第34番「よりみ川」レシピ
| 材料 | うるちの上白米(適量)、梔子(黄色染め用・適量) |
|---|---|
| ①米を浸して搗く | うるちの上白米を一粒ずつ選り分け、一時半(約3時間)ほど水に浸す。木臼で搗き、絹篩にかける。 |
| ②こねて色をつける | 湯でこねて形を作る。色は黄と白の二色に仕上げ、黄は梔子で、湯でこねるときに染める。 |
| 備考 | この生地からあこや・からいと・白節・白糸・まるまるの五つの姿が作られる。同じ「見立て」の系列に50番「白玉」・51番「みかん餅」・52番「なつめ餅」がある。 |
第35番「あこや」現代語訳
よりみかわ(34番)と同じ要領で作るが、蒸す間に上にあんをつける。形はとても小さなこふし貝(あこや貝)の形に作る。
第35番「あこや」ポイント
| 差分 | 蒸す間に上に餡をつけ、形はごく小さな貝(あこや貝)に作る。 |
|---|---|
| 名前の由来 | 阿古屋貝(あこやがい)は真珠を産む貝。小さな貝の形に見立てた菓子。 |
第36番「からいと」現代語訳
よりみかわ(34番)と同じ要領で作るが、長さ約4.5cmにして中を少しねじる。蒸す前に粒小豆を中煮にしてとりつけてから蒸す。
第36番「からいと」ポイント
| 差分 | 長さ一寸五分(約4.5cm)にして中ほどを少しねじり、蒸す前に粒小豆を半茹でにして表面に取り付ける。 |
|---|
第37番「白ふし」現代語訳
よりみかわ(34番)と同じ要領で作るが、長さ約4.5cmにして中を少しねじる。蒸す前に道明寺の餅米を約3時間水に冷やして粒々の米をとりつけてから蒸す。
第37番「白ふし」ポイント
| 差分 | 長さ一寸五分にして中ほどを少しねじり、蒸す前に唐干しの餅米を水に浸したものを粒のまま表面に取り付ける。 |
|---|
第38番「白いと」現代語訳
よりみかわ(34番)と同じ要領で作るが、長さ約6cmにして中を少しねじって蒸す。
第38番「白いと」ポイント
| 差分 | 長さ二寸(約6cm)ほどにし、中ほどを少しねじって蒸すのみ。六つの中で最も単純な作り方で、原文はわずか27字。 |
|---|
第39番「まるまる」現代語訳
よりみかわ(34番)と同じ要領で作るが、形をりんごほどの大きさの丸にして蒸す。
第39番「まるまる」ポイント
| 差分 | 形を林檎ほどの大きさの丸にして蒸す。 |
|---|---|
| 関連 | 「まるまる」の名は55番「ふは餅とまるまる」にも登場する(57番あんのまるまる・60番もろこしのまるまる)。丸めることそのものが名前になっている一群。 |
現代の逸品
準備中です。お楽しみに!
原材料を探す
このレシピの原材料を楽天市場で探せます。
※楽天アフィリエイトを利用しています。
原文(翻刻)── 第34番
原文(翻刻)── 第35番
原文(翻刻)── 第36番
原文(翻刻)── 第37番
原文(翻刻)── 第38番
原文(翻刻)── 第39番
補足
生地はすべて同じです。うるち米を粉にして湯でこねたもの、それだけ。違うのは形と、表面に何を付けるか。小さな貝、ねじった糸、小豆を散らしたもの、餅米を散らしたもの、林檎ほどの玉。六つの項目が並んでいますが、作り分けているのは姿だけです。三十五番から三十九番まで、原文はすべて「右同断」で始まります。とりわけ三十八番「白いと」は全文二十七字。江戸の菓子が、味より姿で名を分けていたことがよく分かる一群です。
ほえまるより
案内人:ほえまる
中身はぜんぶ同じなのに、名前が六つもあるワン。かたちが変われば別のお菓子、ということなんだワン。