第77番「麦餅」現代語訳
大麦の粉7合・餅米の粉3合・白砂糖50匁(約187g)・水2合を入れて少し煮詰めて冷ます。その砂糖水でこねて餅にし、湯で茹でてついて合わせる。
第77番「麦餅」レシピ
| 材料 | 大麦の粉(7合)、餅米の粉(3合)、白砂糖(50匁)、水(2合) |
|---|---|
| ①砂糖水を作る | 大麦の粉七合、餅米の粉三合、白砂糖五十匁(約190g)、水二合を入れる。少し煮て冷ます。 |
| ②こねて茹でてつく | その砂糖の煮汁で粉をこねて餅にする。それを茹でてから搗き合わせる。 |
第90番「麩餅」現代語訳
うどんの粉1升・白砂糖1斤(約600g)・古酒(熟成した日本酒)を盃に5杯、この3種をよくついて合わせ、蒸籠にかけて約2時間蒸して冷めてから切る。
第90番「麩餅」ポイント
| 差分 | 小麦粉一升、白砂糖一斤(約600g)、古酒を普通の盃に五杯。この三種をよく搗き合わせ、蒸籠にかけて一時(約2時間)ほど蒸す。冷めてから切る。 |
|---|
第91番「焙烙煎餅」現代語訳
餅米1升・もち米3合をともによくたたいて細かくふるい、生豆を粉にして18匁(約67g)を加えて混ぜ合わせ、水でこねて蒸してついて平らに伸ばし、色々な形に切って日干しにしてよく干す。焙烙(素焼きの土鍋)で炒る。砂糖はちょうどよい加減に入れる。
第91番「焙烙煎餅」ポイント
| 差分 | 餅米一升、うるち米三合をよく搗いて細かくふるう。生豆を粉にしたものを十八匁(約68g)入れて混ぜ合わせる。水でこねて蒸し、搗いて押し平たくする。好みの形に切り、日に干す。よく干せたら、焙烙で炒る。 |
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現代の逸品
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原文(翻刻)── 第77番
原文(翻刻)── 第90番
原文(翻刻)── 第91番
補足
三つとも小麦や大麦を使う一群です。18番「煎餅」・19番「砂糖煎餅」とあわせて粉物の菓子を読み比べられます。
麦餅は大麦七に餅米三で、大麦のほうが多い。麩餅には古酒が盃五杯分入ります。酒を加える菓子は、この本では珍しいものです。
焙烙煎餅は工程が長く、蒸して、搗いて、平たくして、切って、日に干して、最後に焙烙で炒る。生の豆の粉を混ぜるのも独特です。焙烙は素焼きの浅い土鍋で、いまも胡麻や豆を炒るのに使われています。88番「はん」も小麦を使う項目として参照。
ほえまるより
案内人:ほえまる
麩餅にはお酒が入るワン。お菓子にお酒を使うのは、この本ではめずらしいワン。