🌿 餅・団子

鯨餅

鯨餅(くじらもち)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第29番

挿絵は準備中です
🌿 餅・団子見立て二層仕立て

上白米を一粒ずつ選んで粉にし、絹ふるいにかける。粉1升に氷砂糖の粉2合を加え、湯でこねて厚さ約4.5cmに伸ばし、羊羹のような箱の中に入れて成形する。上の黒い部分はあん1升に葛の粉2合を加えて厚さ約1.2cmに伸ばしてそえ、蒸籠で約4時間蒸して冷まし、色々な形に切る。

材料上白米(粉、1升)、氷砂糖の粉(2合)、あん(1升)、葛粉(2合)
①白い生地を作る上白米を一粒ずつ選り分けて粉にし、絹篩にかける。粉一升に氷砂糖の粉二合を入れ、湯でこねる。厚さ一寸五分(約4.5cm)ほどに、羊羹を作るような箱の中で延ばす。
②黒い餡層を重ねる上の黒い部分には、餡一升に葛粉二合を入れたものを、厚さ四分(約1.2cm)ほどに延ばして添える。白と黒の厚みの比はおよそ四対一。
③蒸して切る甑で蒸し、二時(約4時間)ほど冷まし、好みの形に切る。
備考白と黒の二層仕立ては34番「よりみ川」と同じ「見立て」の系列に位置づけられる。52番「なつめ餅」も参照。

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くしかのもち上白米を一粒ツヽゑり粉にして絹ふるひにかけ粉一升に氷さたうの粉弐合入湯にてこねあつさ壱寸五分計にやうかんのことくなる箱の内にてのし上の黒みにはあん壱升にくすの粉弐合いれあつさ四分程にのしそへこしきにてむし二時程さまし形は色々に切申候

白い生地の上に、黒い餡の層を薄く重ねる。厚みの比は一寸五分と四分で、およそ四対一。この二層が鯨の皮と脂身に見立てられています。名前に鯨と付きますが、鯨は一切使いません。層の配分まで指定されているのは、見た目の再現に意味があったからでしょう。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

鯨はひとつも入ってないワン。白と黒を重ねただけで鯨に見えるって、けっこう大胆だワン。