奇品

方ヒレウヅ

かくひりょうず

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 奇品 第68品

方ヒレウヅ
🔶 揚げる杉箱がんもどき

薄い杉の箱をこしらえ(大きさは好みに従う)、第19品「ヒリヤウヅ」の材料を詰め込む。

湯玉が立つほどの沸き湯へ、箱のまま底だけが浸るようにつけて、よく蒸す。取り出してほどよく切り、香油(胡麻油)でさっと揚げる。

材料豆腐、葛の粉、ヒリヤウヅの具(牛蒡・銀杏・木耳など)、杉の箱、胡麻油
①杉の箱を作る薄い杉の箱を、好みの大きさにこしらえる。
②材料を詰める第19品「ヒリヤウヅ」の材料を詰め込む。
③箱ごと蒸す沸き湯に箱の底だけを浸して、よく蒸す。
④切って揚げる取り出してほどよく切り、胡麻油でさっと揚げる。
ポイントヒリヤウヅの材料(すり豆腐・葛・具)は第19品の本文にある。丸く包むかわりに箱で四角く蒸し固めるので「方(かく)」という。
方ヒレウヅの作り方。①杉の箱を作る ②材料を詰める ③箱ごと蒸す ④切って揚げる

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

もとの作り方は、第19品「ヒリヤウヅ」のページにある。

豆腐百珍の原本。方ヒレウヅの項
原本(コマ026)。
右の「六十八」から読む
六十八 方ヒレウヅ
うすき杉のさゝばこをこしらへ大小よろしきにしたがひ[十九]ひれうずの加料をしこみてさて湯玉のたつほどの沸湯へはこながら底ばかり浸るほどにつけよく蒸す也とり出しよきほどにきりて香油にてさつと煠る也

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「方」はかく、「加料」はかやく、「沸湯」はにえゆ、「浸る」はひたる、「香油」はごまのあぶら)。[十九]は原本で枠に囲まれた品番号。「さゝばこ」の部分は字形が読みにくく、推定を含む。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

杉の箱で蒸して四角くしてから揚げる。木の香りがうつって、いつものがんもどきとはひと味ちがいそうだワン。