佳品

瞿麦とうふ

なでしこどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 佳品 第54品

瞿麦とうふ
🌸 瞿麦青味噌唐辛子

青味噌かけ豆腐にして、薯屑(いもくず)と辣茄(唐辛子)をぱらりと置く。

薯屑の作り方は、山の芋をよく茹でてしばらく置き、水気を切って銅の篩で漉したものである。

唐辛子は芯と種を取り、ごく細い糸切りに刻む。

材料豆腐、青味噌、山の芋、唐辛子
①青味噌をかける豆腐に青味噌をかける。
②薯屑を作る茹でた山芋の水気を切り、銅の篩で漉す。
③薯屑と唐辛子を置く薯屑と、糸切りにした唐辛子をぱらりと置く。
ポイント青味噌の作り方は第19品「ヒリヤウヅ」の本文にある(味噌をよくすり、青粉をすり混ぜる)。名前は、緑・白・赤の取り合わせを瞿麦(なでしこ)の花に見立てたものとみられる。
瞿麦とうふの作り方。①青味噌をかける ②薯屑を作る ③薯屑と唐辛子を置く

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

第19品「ヒリヤウヅ」のページに、青味噌の作り方がある。

豆腐百珍の原本。瞿麦とうふの項
原本(コマ023)。
右の「五十四」から読む
五十四 瞿麦とうふ
青味曽かけ豆腐にして薯屑と辣茄とをばらりとをくなり○薯屑の製はやまのいもをよく瀹してしばらくをき水気をさり銅篩にてこしたるものなり○辣茄は心とたねをさりいかにも繊くはりに剉むなり

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「瞿麦」はなでしこ、「薯屑」はいもくず、「辣茄」はたうがらし、「銅篩」はすいのう、「繊く」はほそく、「剉む」はきざむ)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

緑の味噌に白い芋くず、赤い唐辛子。お皿の上に花が咲いたみたいだワン。