佳品

薯蕷かけ豆腐

いもかけどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 佳品 第47品

薯蕷かけ豆腐
🍠 山芋鰹だしうどん豆腐

山の芋をおろしてよくすっておく。鰹の出し汁に醤油を少し入れてやや塩からめにし、ぐらぐらと沸き立たせ、大きな金杓子ですった芋をすくい入れ、ふうわりとふくれ上がるところをよそう。

第100品「真のうどん豆腐」を葛湯でほどよく煮たものの湯を切り、温めた小さな奈良茶碗によそって、その上へ先の芋をよそう。二つの鍋とも煮加減を合わせるのが大事で、二人がかりで作るのがよい。

胡椒の粉をふる。青海苔の細かい粉をふるのも、たいへんよい。

材料山の芋、鰹の出し汁、醤油、うどん豆腐、(胡椒または青海苔)
①山芋をする山の芋をおろして、よくすっておく。
②だしを沸かす鰹だしに醤油を少し入れてやや塩からめにし、ぐらぐら沸かす。
③芋をふくらませる大きな金杓子ですった芋をすくい入れ、ふうわりふくれたところを取る。
④うどん豆腐にかける温めた茶碗のうどん豆腐の上に芋をよそい、胡椒か青海苔をふる。
ポイント芋の鍋とうどん豆腐の鍋を同時に仕上げる必要があるので、「二人かかるべし」と念を押している。うどん豆腐の作り方は第100品にある。
薯蕷かけ豆腐の作り方。①山芋をする ②だしを沸かす ③芋をふくらませる ④うどん豆腐にかける

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

豆腐百珍の原本。薯蕷かけ豆腐の項
原本(コマ021)。
右の「四十七」から読む
四十七 薯蕷かけ豆腐
やまのいもをおろしよくすりをきかつほの出し汁醤油少ししほからめにしくら〳〵と沸たゝせ大金匕にてすりいもをすくひ入れふうはりとふくれあがるところをよそふ也○[百]真のうどんどうふ葛湯にて烹調よきを湯をしぼりあたゝめたる小奈良茶甌へよそひ上へ右のいもの烹調をよそふ也二鍋ともに烹調のもち合大事なり尤二人かゝるべし○胡椒の末ふる○青海苔の細末ふるもつともよし

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「薯蕷」はいも、「沸たゝせ」はにえたゝせ、「大金匕」はおほかなじやくし、「小奈良茶甌」はこならちやわん、「烹調」はにかげん)。[百]は原本で枠に囲まれた品番号。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

ふわっとふくらんだ山芋を、うどん豆腐にのせる。二人で息を合わせて作るのが、なんだか楽しそうだワン。