尋常品

ぶつかけ温飩とうふ・縐紗とうふ

ぶっかけうどんどうふ・ちりめんどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第17品・第67品(奇品)

ぶつかけ温飩とうふ・縐紗とうふ
🍜 うどん形ぶっかけ茶碗蒸し同居2品

第100品「真のうどん豆腐」よりは太く、平たく切って、うどん豆腐と同じ煮方で湯を切って盛り、生の煮かえし醤油をじかにかけ、花鰹(はながつお)・おろし大根・葱白(ねぎの白いところ)のざくざく切り・唐辛子の粉をのせる。これは「草」のうどん豆腐である。

材料豆腐、煮かえし醤油、花鰹、大根、葱、唐辛子
①太く平たく切る豆腐を、真のうどん豆腐より太く平たく切る。
②湯で温めて湯を切るうどん豆腐と同じように湯で温め、湯を切って盛る。
③醤油をかけて薬味煮かえし醤油をじかにかけ、花鰹・おろし大根・ねぎ・唐辛子の粉をのせる。
ポイント「うどん豆腐の烹調」は第100品「真のうどん豆腐」の煮方を指す。第100品と対になる略式(「草」)の作り方である。
ぶつかけ温飩とうふ・縐紗とうふの作り方。①太く平たく切る ②湯で温めて湯を切る ③醤油をかけて薬味

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

縐紗とうふ

真のうどん豆腐のように切って奈良茶碗に入れ、茶碗蒸しにして、葛あんにおろし山葵をのせたものを、縐紗(ちりめん)とうふという。

差分うどん形に切った豆腐を茶碗に入れて蒸し、葛あんとおろし山葵で食べる。
名前「縐紗」はちりめん(細かい縮みのある絹織物)。細く切った豆腐が蒸されて縮んだような見た目にちなむとみられる。
本文の位置第67品(奇品)の見出しには「ぶつかけうどんの下に出たり」とあり、作り方は第17品の本文の中(▲印の段)にある。
豆腐百珍の原本。ぶつかけ温飩とうふ・縐紗とうふの項
原本(コマ016)。
右の「十七」から読み、左の▲が第67品
十七 ぶつかけ温飩とうふ
[百]真のうどん豆腐よりは太くひらめにきりてうどん豆腐の烹調にて湯をしぼりもり生の煮かへし醤油を直にかけ花がつほおろし大根葱白のざく〳〵辣茄の末をく是草のうどん豆腐也
▲真のうどん豆腐の如く切り奈良茶甌へ入れ茶わん蒸にして葛あんにおろし山葵をくを縐紗とうふといふ

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「温飩」はうどん、「葱白」はひともじのしろね、「辣茄」はたうがらし、「奈良茶甌」はならちやわん、「縐紗」はちりめん)。[百]は原本で枠に囲まれた品番号。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

うどんみたいな豆腐に、醤油をぶっかけて薬味たっぷり。同じ形を茶碗蒸しにすると、ちりめんとうふになるのが面白いワン。