尋常品

草の八杯とうふ

そうのはちはいどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第7品

草の八杯とうふ
🍜 うどん形かくし葛おろし大根

豆腐を太いうどんのように切り、醤油と酒塩(さかしお)で煮て、かくし葛(くず)を使い、おろし大根をのせる。

「真の八杯とうふ」は妙品に出している。

材料豆腐、醤油、酒塩(味つけに使う酒)、葛、大根
①うどんの太さに切る豆腐を太いうどんのように切る。
②煮て葛でとじる醤油と酒塩で煮て、かくし葛でうすくとろみをつける。
③おろし大根をのせる器に盛り、おろし大根をのせる。
ポイント分量、煮る時間は書かれていない。「かくし葛」は、目立たない程度に薄く葛を引くこととみられる。
草の八杯とうふの作り方。①うどんの太さに切る ②煮て葛でとじる ③おろし大根をのせる

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

書道の楷書・草書になぞらえ、きちんとした作り方を「真」、略式を「草」と呼ぶ言い方がある。この品は「草」で、妙品の第81品「真の八杯とうふ」と対になる。

「八杯」の由来は、この品には書かれていない。第81品の本文が「水六杯・酒一杯・醤油一杯」で煮るとしており、その合計の八杯から来た名とみられる。

豆腐百珍の原本。草の八杯とうふの項
原本(コマ013)。
右の「七」から読む
七 草の八杯とうふ
太温飩にきり醤油に酒しほの烹調にてかくし葛つかひおろし蘿蔔おく
○真の八杯とうふは[八十一]妙品に出たり

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「太温飩」はふとうどん、「蘿蔔」はだいこん)。[八十一]は原本で枠に囲まれた品番号。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

豆腐をうどんみたいに切っちゃうのが面白いワン。とろっとした葛のつゆと大根おろしで、寒い日にうれしそうだワン。