🍲 湯豆腐絹ごし葛あん大坂・高津
現代語訳
絹ごし豆腐を使い、湯で煮て、熱い葛あんをかけ、からしを添える。「南禅寺」ともいう。
大坂・高津の廟の境内には、湯豆腐を出す店が三、四軒ある。その店で使う豆腐を作る豆腐屋が門前に一軒あり、日本第一の見事な出来である。京には南禅寺豆腐がある。江戸の浅草には華蔵院豆腐がある。
現代語訳に基づくレシピ
| 材料 | 絹ごし豆腐、葛あん、からし |
|---|---|
| ①湯で煮る | 絹ごし豆腐を湯で煮る。 |
| ②葛あんをかける | 熱い葛あんをかける。 |
| ③からしを添える | からしを添えて出す。 |
| ポイント | 豆腐の切り方、葛あんの味つけは原文に書かれていない。 |
図の番号は、上の表の①〜③に対応する。
三都の湯豆腐
作り方は三行ほどで終わり、残りは名所案内になっている。当時、湯豆腐は大坂・京・江戸それぞれに名物の店があった。
| 大坂 | 高津の廟の境内に湯豆腐の店が三、四軒。門前の豆腐屋は「和国第一品の妙製」。高津の廟は、仁徳天皇を祀る高津宮(こうづぐう)を指すとみられる。 |
|---|---|
| 京 | 南禅寺とうふ。この品の別名「南禅寺」もここから。 |
| 江戸 | 浅草の華蔵院とうふ。 |
原文(翻刻)
右の「六」から読み、左へ続く
六 高津湯とうふ
絹ごしとうふを用ひ湯烹して熱葛あんかけ芥子おく○又南禅寺ともいふ
○大坂高津の廟の境内に湯とうふ家三四軒あり其料に用ゆる豆腐家門前に一軒あり和国第一品の妙製なり○京師に南禅寺とうふあり○江戸浅草に華蔵院とうふあり
絹ごしとうふを用ひ湯烹して熱葛あんかけ芥子おく○又南禅寺ともいふ
○大坂高津の廟の境内に湯とうふ家三四軒あり其料に用ゆる豆腐家門前に一軒あり和国第一品の妙製なり○京師に南禅寺とうふあり○江戸浅草に華蔵院とうふあり
原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「熱」はあつ、「芥子」はからし、「廟」はびやう)。
3冊とのつながり
大坂瓦屋町の瓦師:仁徳天皇の代に始まると伝わる(日本山海名物図会)——同じ難波高津宮にまつわる大坂の名物。
ほえまるより
案内人:ほえまる
湯豆腐に葛あんとからし、シンプルだワン。でも作り方より「どこの店がうまいか」の方が長いのは、江戸時代のグルメガイドみたいだワン!