❄️ 冬の菓子

白飴

白飴(しろあめ)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第105番

挿絵は準備中です
❄️ 冬🍬 飴・砂糖氷砂糖全105種の最後

氷砂糖5斤を鍋に入れてひたひたの水で煮溶かし、裏ごしで濾して鍋を洗い直して煮詰める。粘りが出たら餅の白米8合を水で冷やして糊のようによくすり、布袋で絞って砂糖の煮汁に入れる。鍋に焦げつかないようにかき混ぜながらよく煮詰め、濡らした薄絹の上に少し置くとついたての餅のように固まる。うどんの粉を敷いた平物の上に移して冷まし、冷めたら切る。砂糖の汁をかき混ぜるには大きなへらが良い。

材料氷砂糖(5斤)、餅米(白米、8合)
①砂糖を煮る氷砂糖五斤を鍋に入れ、水をひたひたにしてよく煮る。溶けたところで笊で漉し、再び鍋に入れて煮る。
②餅米を加える粘りが出てきたら、水に浸した白い餅米八合を糊を作るようによく擂り、布袋で絞って砂糖の煮汁に入れる。鍋に焦げ付かないようかき混ぜながら、十分に煮詰める。
③仕上がりを見極める薄絹を水で濡らし、その上に少し置いてみる。搗きたての餅のように固まれば仕上がりである。
④成形する小麦粉を敷いた平たいものに移して冷まし、冷めたら手頃な大きさに切る。
備考全105種の最後の項目。本文の末尾に「味付けはお好みでご調合ください。近いうちに新しい菓子の本を出版しますので、お求めください」という版元の言葉が添えられている。100番「飴の練りよう」とあわせて参照。

準備中です。お楽しみに!

このレシピの原材料を楽天市場で探せます。

※楽天アフィリエイトを利用しています。

白飴の方氷沙糖五斤なへに入水ひた〳〵にいたし能煎しとけたる時分すいのうにてこし又なへに入せんしねはりたる時もちの白米八合ひやしてのりを仕るやうに能すりて布袋にてしほりいだし右の沙糖の煎汁に入なへにうけ付申さぬやうにかきませなる程能せんしつめ大形能時分にうす絹を水にてぬらし其上に少置候へはつきゝそのもちのとくかたまり申候其時何にても平物にうとんの粉をしき其上にうつしさまし申候さめ候時能程に切申候右さたうの汁ませ申候は大なるへら能御座候

巻末には版元の言葉が添えられています。「近いうちに新しい菓子の本を出しますので、お求めください」。三百年前の本に、そのまま巻末広告が残っている形です。

この予告は果たされました。ただし四十三年後です。宝暦十一年(1761年)、京都の天王寺屋市郎兵衛から『古今名物御前菓子図式』全二冊が刊行されています。天王寺屋は梅村市郎兵衛の屋号で、同じ版元にあたります。収める菓子は九十二種。研究上も、この本は「秘伝抄」の後集と考えられています。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

これで百五種ぜんぶ終わりだワン。最後に「次の本も出すから買ってね」って書いてあるんだけど、その本が出たのは四十三年後だったワン。気が長いワン。