🍬 南蛮菓子

ボーロ(ほうろ)

ボーロ(ほうろ・クッキー風)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第93番

ボーロ(ほうろ)
🍬 南蛮菓子焼き菓子クッキー風

うどんの粉1升・白砂糖1斤に水少し入れてすり合わせ、うどんをこねる加減にこねて型で切り、色がつく程度に焼く。

材料うどんの粉(小麦粉・1升)、白砂糖(1斤)、水(少量)
①すり合わせるうどんの粉1升に白砂糖1斤を加え、水を少し入れてすり合わせる。第11番のボーロは「水でこねる」だが、こちらは「水少し入れてすり合わせる」——水分を極力抑えた、サクサクの生地を目指している。
②こねるうどんをこねるくらいの加減にこねる。第11番と同じ「うどん」の喩えだが、水が少ない分、より硬い生地になる。
③型で切る型で切り分ける。第11番のような「車のように回転させる」道具の記述はなく、シンプルに型抜きするだけ。
④焼く「色がつく程度に焼く」——第11番の「上下から火をかけて焦げる程度に」と比べると、焼き加減は軽め。サクッと仕上げる意図が見える。

秘伝抄には、82番も離れた場所にもう一つのボーロが記されています。同じ「ボーロ」の名を持ちながら、性格はかなり違います。

第11番「はうる」
砂糖の比率小麦粉1升に砂糖2合(少なめ)
水分水でこねる
焼き方上下から火、下火を強く、焦げる程度に
仕上がり硬くしっかりした素朴なビスケット
第93番「ほうろ」
砂糖の比率小麦粉1升に砂糖1斤(たっぷり)
水分水少し(極力抑える)
焼き方色がつく程度(軽め)
仕上がりサクサクの甘いクッキー

第11番はパンに近い素朴な焼き菓子、第93番は砂糖たっぷりのクッキー風。呼び名も「はうる」と「ほうろ」で微妙に違います。同じポルトガル語の「Bolo」から生まれた兄弟ですが、江戸の職人は明確に別物として扱っていたようです。

第11番「ボーロ」(はうる)のページへ

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ほうろ仕やううとんの粉壱升白さたう壱斤水少し入てすり合うとんのこねかけんにこねくるまをきりいろの付ほとやき申候
案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

第11番のボーロとは別物のクッキー風ボーロ!砂糖たっぷり、水は少なめ、焼き加減も軽め——現代のクッキーに一番近い江戸のレシピかもしれないワン。レシピがたった2行で終わるシンプルさも潔いワン!11番と93番を食べ比べてみたいワン!