🍂 秋の菓子

山の芋餅

山の芋餅(やまのいももち)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第86番

山の芋餅
🍂 秋🍡 餅・団子山芋

寒晒しの餅米を搗き、細かい篩でふるう。山芋をおろし、擂り鉢でよく擂る。この餅米の粉を十とすれば一の割合に対し、山芋を二ほど入れ、水で加減しながらこね合わせる。好みの大きさに丸め、茹でる。茹で加減は、餅が浮き上がってきたところで引き上げる。十分柔らかくなったら、笊に上げる。これに山芋の粉をまぶす。山芋の粉の作り方は、蒸して冷まし、米通しですりおろして粉にし、塩を加減して入れる。上から砂糖をかける。

材料寒晒しの餅米(10)、山芋(生地用・生2、粉用・適量)、塩(適量)、砂糖(適量)
①生地を作る寒晒し(寒中に水に晒して乾燥させた)餅米を搗き、目の細かい篩でふるう。山芋をおろし、擂り鉢でよく擂る。この餅米の粉を十とすれば一の割合に対し、山芋を二ほど入れ、水で加減しながらこね合わせる。
②茹でる好みの大きさに丸めて茹でる。茹で加減は、餅が浮き上がってきたところで引き上げる。十分柔らかくなったら、笊(すいのう)に上げる。
③山芋の粉を作る別の山芋を蒸して冷まし、米通し(目の細かい篩)ですりおろして粉にし、塩を加減して入れる。
④まぶして仕上げる②の餅にこの山芋粉をまぶし、上から砂糖をかける。山芋を生と蒸しの二度使う構造——一度目は生をおろして生地に練り込み、二度目は蒸して粉にしてまぶす。30番「いもまき」も山芋を使うが、あちらは生の山芋を芯として巻き込むだけの一度使い。

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かんさらし餅米はたきてせいかうにてふるひ山のいもおろしすり鉢にてよくすり扨右のもち米粉十の物は一ツ山いも二ツ程入水にてよきかけんにこね合せ大さ御好次第に丸め煮仕候ゆてかけん餅うきあかり候時あけ候成程やはらかになり候時すいのうへあけ申候山のいも粉にしてまぶし申候山のいも粉に仕候様はむしさまし米とをしにてすりおろし粉にして塩よきかけんに入上へさたうをかけ申候
案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

生の山芋を練り込んで、蒸した山芋の粉をまぶすんだワン。山芋づくしだワン。