挿絵は準備中です
📜 欠損項目底本破損
現代語訳(判読できる範囲)
三項目とも、本文が途中で失われています。復元できません。
八十二番は全十八字。「粉にいたし」とあるので、何かを粉にする工程があったことは分かります。
八十三番は全四十八字。翻刻に「右下が消失している」との注記が入ります。分量は「拾匁」「五匁」「水壱り」「あめの水五升」と読め、蕨粉らしきものと麹を使ったことがうかがえます。
八十四番は全十四字。「もよくむし候てつ」で切れています。蒸して搗く工程の途中だったのでしょう。
項目の名前だけは、巻頭の目録から分かります。羊羹餅、唐飴、水飛餅の三つです。
原文(翻刻)── 第82番「羊羹餅の方」
やうかんもち小豆壱升能能煮てしほり粉にいたし黒沙糖弐斤右取合常のやうかんのことくに能むし申候
原文(翻刻)── 第83番「唐飴の方」
唐あめの仕様沙糖壱斤うとんの粉拾匁わらひの粉五匁くすのご五匁すいひの粉五匁右水壱升程入すみ火にて能りけんにねりつめ申候
又あめの方餅米壱升たきさまし水五升入かうし壱升入て冬は一夜置てこしねり申候
原文(翻刻)── 第84番「水飛餅の方」
すいひもち餅の粉を水にてかたくこねよくむし候てつき申候
補足
80番「山椒餅」は、底本が欠けていながら別法が併記されていたため、内容を復元できました。この三項目には、それがありません。
八十二番は十八字、八十四番は十四字。項目として立っているのに、何を作るのかすら分かりません。八十三番には翻刻に「右下が消失している」という注記が付き、紙そのものが失われていることが記録されています。
三百年のあいだに、印刷され、読まれ、傷み、こうなりました。名前だけが目録に残り、中身が消えた三つ。全百五種を紹介するにあたって、埋められない穴として、そのまま置いておきます。
ほえまるより
案内人:ほえまる
ここだけ本が読めなくなってるワン。名前しかわからないお菓子が三つ、残ってしまったワン。