❄️ 冬・正月の菓子

もっそう強飯

もっそう強飯(もっそうこわめし)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第26番

もっそう強飯
❄️ 冬・正月🍡 餅・団子黒豆祝儀

唐渡りの餅米を白く搗き、一時半(約3時間)ほど水に浸す。黒豆を生臭さが抜ける程度にさっと煮る。米一升に対し大豆五勺(約90mL)の割合で混ぜ合わせ、蒸す。その後、丸い曲物の中へ少しずつ入れ、曲物の大きさに合わせた木で押し固める。

材料唐渡りの餅米(適量)、黒豆(適量)
①下処理する唐渡りの餅米を白く搗き、一時半(約3時間)ほど水に浸す。黒豆を生臭さが抜ける程度にさっと煮る。
②混ぜて蒸す米一升に対し大豆五勺(約90mL)の割合で混ぜ合わせ、蒸す。
③型で押し固める丸い曲物(もっそう=物相。飯を型に詰めて形を整える器)の中へ少しずつ入れ、曲物の大きさに合わせた木で押し固める。赤飯を型で抜くという発想が江戸期からあった。45番「みつから」と同じく、砂糖を使わない「菓子」の実例。

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大たう餅米の上白にして一時半程水にひやしくろまめをなまくさくなき程にさつとに申候て米一升に大豆五勺つゝのつもりに入ませ合むし其後丸きまけ物の中へ少つゝ入まけ物の大さ程の木にておしかため申候

『古今名物御前菓子秘伝抄』は菓子専門の製法書だが、このもっそう強飯は黒豆入りの赤飯そのもので、現代の感覚では菓子に見えない。45番「みつから」(昆布と山椒だけの甘くない一品)と同じく、江戸期の「菓子」が砂糖を使う甘味に限らず、儀礼の食べ物や木の実・干物なども含む、現在よりずっと広い概念だったことを示す実例といえる。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

これ、お菓子というよりごはんだワン。でも昔の「菓子」はもっと広かったんだワン。