奇品

うつし豆腐

うつしどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 奇品 第71品

うつし豆腐
🐟 鯛味を移す生姜醤油

紅魚(鯛)の切り身と、大きな賽の目に切った豆腐を一つの鍋で煮て、切り身は取りのけ、豆腐だけに老姜(生姜)醤油をかけ、すり柚子を置く。

材料豆腐、鯛の切り身、生姜、醤油、柚子
①鯛と豆腐を一鍋で煮る鯛の切り身と、大きな賽の目の豆腐を一つの鍋で煮る。
②切り身を取りのける鯛の切り身は取りのけ、豆腐だけを残す。
③生姜醤油と柚子豆腐に生姜醤油をかけ、すり柚子を置く。
ポイント鯛そのものは盛らず、豆腐に移った鯛のうまみを味わう趣向とみられる。名前の「うつし」もそこからきているとみられる。取りのけた鯛の使い道は書かれていない。
うつし豆腐の作り方。①鯛と豆腐を一鍋で煮る ②切り身を取りのける ③生姜醤油と柚子

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

豆腐百珍の原本。うつし豆腐の項
原本(コマ027)。
右の「七十一」から読む
七十一 うつし菽乳
紅魚の截と大骰に切たる豆腐と一鍋に瀹し截をのけとうふばかりに老姜醤油かけすり柚をおく

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「菽乳」はとうふ、「紅魚」はたひ、「截」はきりみ、「大骰」はおほさい、「瀹し」はゆにし、「老姜」はしやうが、「柚」はゆ)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

鯛と一緒に煮て、豆腐だけ食べる。鯛のおいしさがしみた豆腐、ぜいたくな味だワン。