奇品

茶れいとうふ

ちゃれいどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 奇品 第63品

茶れいとうふ
🎋 竹の葉ふくさ味噌半日煮る

大平鍋の底へ竹の葉をびっしりと敷き並べ、その上へ、豆腐一丁を五つ切りくらいにしたものを、またびっしりと並べる。その上へふくさ味噌を厚く敷き、また竹の葉を敷き、豆腐を敷き、味噌を敷く。このように二重でも三重でも重ねて、半日あまり煮る。

平らな茶碗によそい、すり山椒をふる。竹の葉を敷いたままよそうのもよい。

また、ふくさ味噌で一日じゅう煮て、味噌を払い落とし、そのあとどのようにでも味つけするものを、「草」の(略式の)茶れいどうふという。

材料豆腐、竹の葉、ふくさ味噌、山椒
①竹の葉を敷く大平鍋の底に、竹の葉をびっしりと敷き並べる。
②豆腐と味噌を重ねる五つ切りの豆腐を並べ、ふくさ味噌を厚く敷き、竹の葉・豆腐・味噌を二重三重に重ねる。
③半日煮る半日あまり煮る。
④茶碗に盛る平らな茶碗によそい、すり山椒をふる。
ポイント火加減や水の有無は書かれていない。原本では「茶」に「さ」と振り仮名があり、「されい(茶礼)」と読ませる可能性がある。一覧の読みは「ちゃれいどうふ」としている。
茶れいとうふの作り方。①竹の葉を敷く ②豆腐と味噌を重ねる ③半日煮る ④茶碗に盛る

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

豆腐百珍の原本。茶れいとうふの項
原本(コマ025)。
右の「六十三」から読み、左の▲が略式の作り方
六十三 茶れい菽乳
大平鍋の底へ竹葉を密と布ならべ其上へ豆腐壱挺五ツ切ぐらいにしたるを亦びつしりとならべ其上へふくさ味曽を厚くしき又竹葉を布とうふをしきみそをしきかくの如く二遍にても三べんにても半日あまり烹る也○平茶甌へよそひすり秦椒ふる又竹葉しきながらよそふもよろし
▲ふくさ味曽にて終日烹てみそをはらひ其のちいかやうとも調味すべきを草の茶れいどうふといふ

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「茶」はさ、「菽乳」はとうふ、「大平鍋」はおほひらなべ、「竹葉」はささ、「密と」はびつしりと、「平茶甌」はひらぢやわん、「終日」はひねもす、「草」はさう)。見開きの右ページから、左ページへ続く。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

竹の葉と味噌で、豆腐を半日もじっくり。竹の香りがしみて、きっと上品な味だワン。