佳品

備後とうふ

びんごどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 佳品 第49品

備後とうふ
🍶 酒で煮る焼き豆腐花鰹

浅く焼いて、酒だけで煮て、出すときに醤油で味を調え、花鰹とおろし大根をのせる。

これは「草」の(略式の)織部とうふである。織部とうふは続編に出す。

材料豆腐、酒、醤油、花鰹、大根
①浅く焼く豆腐を浅く焼く。
②酒だけで煮る焼いた豆腐を、酒だけで煮る。
③醤油と薬味出すときに醤油で味を調え、花鰹とおろし大根をのせる。
ポイント「草」は略式のこと。本来の「織部とうふ」は、続編(『豆腐百珍続編』)に載せると予告している。名前の「備後」が何にちなむかは書かれていない。
備後とうふの作り方。①浅く焼く ②酒だけで煮る ③醤油と薬味

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

豆腐百珍の原本。備後とうふの項
原本(コマ022)。
右の「四十九」から読む
四十九 備後とうふ
あさく焼て酒ばかりにて烹て出すとき醤油の調和し花かつほに擦し大根をく○これ草の織部とうふ也○織部とうふは続編に出す也

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「備後」はびんご、「擦し大根」はおろしだいこん、「草」はさう、「織部」はおりべ、「続編」はぞくへん)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

酒だけで煮るなんて、大人の味だワン。続編の予告まであって、作者の次回作が気になるワン。