佳品

海膽田楽

うにでんがく

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 佳品 第43品

海膽田楽
🍢 田楽うに酒

うにを酒でほどよい加減にといて使う。作り方はふつうの田楽と同じである。

対馬と肥前の平戸でとれるうにを最上品とし、越前の藍川(のもの)はこれに次ぐものである。

材料豆腐、うに、酒
①うにを酒でとくうにを酒で、ほどよい加減にとく。
②豆腐を焼く串に刺した豆腐を、ふつうの田楽のように焼く。
③うにをぬって焼くうにをぬり、香ばしく焼く。
ポイント「常の田楽の如し」とあり、焼き方の細かい説明はない。ここでの「うに」は、塩うになどの加工品とみられる。
海膽田楽の作り方。①うにを酒でとく ②豆腐を焼く ③うにをぬって焼く

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

原文は、対馬と肥前(今の長崎県)の平戸のうにを最上品とし、越前の「藍川」のものがこれに次ぐとする。「藍川」が今のどこを指すかは原文からは分からない。

豆腐百珍の原本。海膽田楽の項
原本(コマ020)。
右の「四十三」から読む
四十三 海膽田楽
うにを酒にてよきかげんにとき用ゆ常の田楽の如し○対馬と肥前の平戸より産るうにを最上品とし越前の藍川はこれにつぐもの也

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「海膽」はうに、「対馬」はつしま、「肥前」はひぜん、「平戸」はひらど、「最」はもつとも)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

豆腐にうにをぬって焼くなんて、ぜいたく!産地の話まで書いてあって、作者のこだわりが伝わるワン。