佳品

なじみ豆腐

なじみどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 佳品 第37品

なじみ豆腐
🥢 白味噌酒漬けて煮る

上等の白味噌をよくすって、酒で中くらいの薄さにのばす。豆腐をほどよく切って、これに一時(今の二時間)あまり漬けておき、そのまま強すぎず弱すぎない火で煮たてる。

葱の白いところのざくざく切り、青唐辛子、おろし大根をのせる。器は柚味噌皿などがよい。

材料豆腐、上等の白味噌、酒、葱、青唐辛子、大根
①白味噌を酒でのばす白味噌をよくすり、酒で中くらいの薄さにのばす。
②豆腐を漬けるほどよく切った豆腐を、二時間あまり漬けておく。
③そのまま煮たてる漬けたまま、強すぎず弱すぎない火で煮たてる。
④薬味をのせて盛る葱・青唐辛子・おろし大根をのせ、柚味噌皿などに盛る。
ポイント「なじみ」は、豆腐に味噌の味をなじませることにちなむとみられる。「文武火」は、強すぎず弱すぎない火加減のこと。「柚味噌皿」は柚味噌を盛る小皿で、小ぶりの器に盛るのがよいということとみられる。
なじみ豆腐の作り方。①白味噌を酒でのばす ②豆腐を漬ける ③そのまま煮たてる ④薬味をのせて盛る

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

豆腐百珍の原本。なじみ豆腐の項
原本(コマ019)。
右の「卅七」から読み、左ページへ続く
卅七 なじみ豆腐
上々の白味噌よくすりて酒にて中稀にのべとうふをよきほどにきり一時あまり漬をき其まゝ文武火にて烹たつる也○葱白のざく〳〵青番椒おろし大根をく○器物は柚みそ皿などよし

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「中稀」はちゆううす、「漬」はつけ、「文武火」はつよからずよわからぬひ、「葱白」はひともじのしろね、「青番椒」はあをたうがらし、「皿」はさら)。見開きの右ページの終わりから、左ページの初めへ続く。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

白味噌に二時間も漬けて、じっくり味をなじませる。待つのもごちそうのうちだワン。