尋常品

梨子とうふ・墨染とうふ

なしどうふ・すみぞめどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第23品・第24品

梨子とうふ・墨染とうふ
🍐 梨子青干菜昆布同居2品

青干菜(干した青菜)を炙って細かい粉にし、すり豆腐にかき混ぜる。ほどよい量を取って布に包み、湯煮する。味つけは好みに従う。

材料豆腐、青干菜
①炙って粉にする干した青菜を炙り、細かい粉にする。
②すり豆腐に混ぜるすり豆腐に粉をかき混ぜる。
③布に包むほどよい量を取り、布に包む。
④湯煮する包んだまま湯煮する。味つけは好みで。
ポイント分量や味つけは書かれていない。名前は、白い豆腐に散る青い粉を梨の皮の斑点に見立てたものとみられる。
梨子とうふ・墨染とうふの作り方。①炙って粉にする ②すり豆腐に混ぜる ③布に包む ④湯煮する

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

墨染とうふ

昆布をよく炙って粉にし、梨子とうふと同じ作り方にしたものを、墨染(すみぞめ)とうふという。

差分青干菜の粉の代わりに、よく炙った昆布の粉をすり豆腐に混ぜる。
名前「墨染」は墨で染めたような灰黒色。昆布の粉で豆腐が黒ずむことにちなむとみられる。
本文の位置第24品の見出しには「右に出たり」とあり、作り方は第23品の本文の中(▲印の段)にある。
豆腐百珍の原本。梨子とうふ・墨染とうふの項
原本(コマ018)。
右の「廿三」から読み、左の▲が第24品
廿三 梨子とうふ
青干菜を炙て細末にしてすり豆腐にかきまぜよきほどにとり布に裹み瀹也調味好に随也
▲昆布をよく炙て末にして右の製にするを墨染とうふと云
廿四 墨染とうふ 右に出たり

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「梨子」はなし、「炙」はあぶり、「裹み」はつつみ、「瀹」はゆに、「墨染」はすみぞめ)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

青菜の粉で梨みたいに、昆布の粉で墨色に。粉を替えるだけで二品になるのが楽しいワン。