尋常品

ふわふわ豆腐

ふわふわどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第21品

ふわふわ豆腐
🥚 鶏卵ふわふわ煮胡椒倹約

鶏卵と豆腐を等分に混ぜ、よくすり合わせて、ふわふわ煮にする。胡椒の粉をふる。

鶏卵だけで作るふわふわと、風味は変わらない。倹約を心がける人は、もっぱらこれを使うとよい。

材料豆腐、鶏卵、胡椒
①等分にする鶏卵と豆腐を同じ量ずつ用意する。
②すり合わせる二つを混ぜて、よくすり合わせる。
③ふわふわに煮て胡椒ふわふわ煮にして、胡椒の粉をふる。
ポイント煮汁や火加減は書かれていない。「鶏卵のふわふわ」は卵だけで作るふわふわ煮のこと。卵の半分を豆腐に替えても風味は同じ、というのが「倹約」の意味とみられる。
ふわふわ豆腐の作り方。①等分にする ②すり合わせる ③ふわふわに煮て胡椒

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

豆腐百珍の原本。ふわふわ豆腐の項
原本(コマ017)。
右の「廿一」から読む
廿一 ふは〳〵豆腐
鶏卵ととうふ等分にまぜよくすり合せふは〳〵烹にする也胡椒の末ふる○鶏卵のふは〳〵と風味かわることなし倹約を行ふ人専ら用ゆべし

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「鶏卵」はたまご、「烹」はに、「胡椒」はこせう、「倹約」はけんやく)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

卵を半分にしても、ふわふわの味は同じ。おいしくて倹約にもなるなんて、江戸の知恵だワン。