尋常品

濃醤

こくしょう

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第20品

濃醤
🍲 濃醤花鰹すり山椒

豆腐一丁を四つ切りほどにして、一椀に一切れ入れる。花鰹は後から入れる。初めから入れて煮るのはよくない。出すときにすり山椒をのせ、その上へこんもりと花鰹をのせる。

材料豆腐、濃醤の汁、花鰹、山椒
①四つに切る豆腐一丁を四つ切りほどにする。
②一椀に一切れ椀に汁を張り、豆腐を一切れずつ入れる。
③山椒と花鰹をのせる出すときにすり山椒をのせ、その上に花鰹をこんもりと置く。
ポイント汁そのものの作り方は書かれていない。「濃醤(こくしょう)」は一般に、味噌を濃く仕立てて煮込んだ汁を指す。原文が念を押すのは「花鰹は後から入れる」ことだけである。
濃醤の作り方。①四つに切る ②一椀に一切れ ③山椒と花鰹をのせる

図の番号は、上の表の①〜③に対応する。

豆腐百珍の原本。濃醤の項
原本(コマ017)。
右の「二十」から読む
二十 濃醤
壱挺四ツ切ほどにして壱碗へ壱切入花がつほの後入れなり初より入れ烹るはよろしからず出しさまにすり山椒をき其上へつんぼりと花かつほをおくべし

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「濃醤」はこくしやう、「後入れ」はあといれ)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

花鰹は最後にのせて、ふわふわのまま食べるのがこだわりだワン。煮ちゃうと香りが飛ぶからかな、と思うワン。