尋常品

金砂とうふ

きんしゃどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第16品

金砂とうふ
✨ 金砂子卵黄蒸す

豆腐の水をよく絞ってよくすり、鶏卵の白身をつなぎに入れて板にのばす。上へ、ゆで卵(煮ぬき鶏卵)の黄身をはらりとまいて砂子のようにし、よく押さえて蒸す。小さな色紙の形に切る。

材料豆腐、鶏卵(白身)、ゆで卵(黄身)
①すって卵白でつなぐ水を絞った豆腐をよくすり、卵白を入れてつなぐ。
②板にのばす板の上に平らにのばす。
③黄身を散らして押さえるゆで卵の黄身をはらりとまき、砂子のようにして押さえる。
④蒸して切る蒸して、小さな色紙の形に切る。
ポイント厚さや蒸す時間、食べ方は書かれていない。「砂子」は、金銀の箔を細かく砕いて散らした装飾のこと。黄身をそれに見立てたのが名の由来とみられる。
金砂とうふの作り方。①すって卵白でつなぐ ②板にのばす ③黄身を散らして押さえる ④蒸して切る

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

豆腐百珍の原本。金砂とうふの項
原本(コマ016)。
右の「十六」から読む
十六 金砂とうふ
よく水をしぼりよくすり鶏卵のしろみをつなぎに入れ板にのばし上へ煮ぬき鶏卵の黄をはらりとまきて砂子の如くしよくおさへ蒸して小色帋に切る也

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「金砂」はきんさ、「砂子」はすなご、「小色帋」はこしきし)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

白い豆腐に黄身を金の砂みたいに散らす。名前どおり、きらきらした見た目がきれいだワン。