尋常品

霰豆腐

あられどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第9品

霰豆腐
❄ あられさいの目揚げる

豆腐の水をよく押し絞り、小さなさいの目に切って、笊籬(ざる)に入れて振り回して角を取り、油でさっと揚げる。味つけは好みしだい。

少し大きく作ったものを「松露(しょうろ)とうふ」という。

材料豆腐、油
①小さく切る水をよく押し絞った豆腐を、小さなさいの目に切る。
②ざるで角を取る笊籬に入れて振り回し、角を取る。
③さっと揚げる油でさっと揚げる。
④盛る器に盛る。味つけは好みしだい。
ポイントさいの目の大きさ、揚げ油の種類、味つけは書かれていない。振り回して角を取ると、丸く小さなあられのような形になる。
霰豆腐の作り方。①小さく切る ②ざるで角を取る ③さっと揚げる ④盛る

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

少し大きく作ったものを松露とうふと呼ぶ、とある。松露は海辺の松林に生える丸いきのこで、丸く揚がった姿をそれに見立てたものとみられる。

豆腐百珍の原本。霰豆腐の項
原本(コマ014)。
右の「九」から読む
九 霰豆腐
よく水をおししぼり小骰に切て笊籬にてふりまはし角をとりて油にてさつと煠る也調味好み〳〵しだひ○少し大きなるを松露とうふといふ

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた(「小骰」はさい、「笊籬」はざうり、「煠る」はあげる)。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

ざるで振り回して角を取るなんて、豆腐のあられを作る工夫だワン。少し大きいと松露とうふ、名前の付け方もかわいいワン。