尋常品

あらかね豆腐

あらかねどうふ

『豆腐百珍』天明二年(1782年) 尋常品 第3品

あらかね豆腐
🔥 炒る油を使わないすり山椒

豆腐の水をよく絞り、手でつかんで崩す。油は使わず、酒塩(さかしお)と醤油で炒りつけ、すった山椒を打ち込む。

材料豆腐、酒塩(味つけに使う酒)、醤油、山椒
①水を絞る豆腐の水をよく絞る。
②つかみ崩す手でつかんで崩す。
③油を使わず炒りつける油は使わず、酒塩と醤油で炒りつける。
④山椒を打ち込むすった山椒を打ち込む。
ポイント炒る時間や調味料の分量は書かれていない。「酒しほ(酒塩)」は、料理の味つけに使う酒。
あらかね豆腐の作り方。①水を絞る ②つかみ崩す ③油を使わず炒りつける ④山椒を打ち込む

図の番号は、上の表の①〜④に対応する。

名前の由来は、原文に書かれていない。「あらかね(粗金)」は、掘り出したままの鉱石を指す言葉で、手で崩して炒りつけた豆腐のごつごつした姿を、それに見立てたものとみられる。

豆腐百珍の原本。あらかね豆腐の項
原本(右がコマ012、左がコマ013)。
右の「三」から読み、左へ続く
三 あらかね豆腐
よく水をしぼりつかみくづし油気を用ひず酒しほと醤油にて炒つけすり山椒うちこむ

原本(jpg)で読んだ。字体は通行の字体に改め、振り仮名は省いた。この品はコマ012の左ページの終わりから、丁をめくったコマ013の右ページの初めへ続く。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

油を使わずに、酒と醤油だけで炒りつけるのがこだわりだワン。手でつかんで崩した、ごつごつの見た目も楽しいワン。