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日本山海名物図会 巻五

赤エイ・海鼠:舟腹叩きと鯨油の海底透かし

底本では「赤鱏并海参(あかえいならびになまこ)」として一項目に括られる、対照的な二つの漁法。「赤鱏(あかぎす)」とも書く赤エイは舟腹を叩いて浮かせ銛で突く豪快な漁、海鼠(なまこ)は鯨油で海底を透かして掻い玉で掬う繊細な漁。ともに一続きの記述として原典に記されている。

赤エイ漁の図

赤エイ——舟腹を叩いて浮かせ、銛で突く

「赤鱚(あかぎす)」とも書く赤エイを取るには、漁人が舟に乗って舟腹を叩くとエイが多く浮き上がってくる。これを銛(もり)で突いて取る。エイの尾で人を刺されると即時に死ぬとも言われている。これに棒綱(ぼうづな)をつけてよく防ぐと良い。

海鼠漁の図

海鼠——油で海底まで透かす知恵

海鼠(なまこ)は正字では「鹿子(しかこ)」とも書く。漢人はこれを取るには「くじらの油(鯨油)」を猪口(ちょく)に入れて、こよりにつけて海へ入れると、海水が底まで見えるほど透明になる。その時、長い「掻い玉(かいだま)」で掬い取る。掻い玉とは桐の木に綱を付けたものである。

鯨油を少量海面に垂らすと波が静まり、海底が見やすくなる——これは「油で表面張力を変化させる」現象で、今日の科学で証明できる事実である。江戸時代の漁師が経験則としてこの知恵を活用していたことは驚くべきことである。

摂津・瀬戸内の海の恵み

なまこ・海鼠——日本の海産物の豊かさ

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ほえまる
ほえまるの「ほえ〜!」コメント

「舟の腹を叩くとエイが浮いてくるのと、鯨の油で海底まで透けて見えるようになるのと、全然違う漁法が一つの項目にまとめられてるのが面白いワン!どっちも江戸時代の知恵と工夫が詰まってるね。」