鰯の網は大小二種類ある。この一里四方にも及ぶ大規模な漁法を見ていこう。
鰯の網は大小二種類ある。大きいものを「巻き網(まかせ)」といい、小さいものを「八知(はちだ)」という。この二種の網を一里四方に引く。その「受け(あば)」を沖程に舟二艘つけて、網が一箇所に寄らないように両方で鉤(かぎ)で引く。網舟の先に立つ舟は「巻き網」「逆き網」の二艘で、その舟に「剣棒(けんぼう)」といって鰯が逃げないように後へ追う者が四、五人いる。
伊予(愛媛県)の宇和島は鰯が多い。関東では総州(千葉県)銚子浦から多く出る。丹後(京都府北部)から出る鰯も名物で、風味が良い。
「一里四方っていうと4km近くにもなる大網だワン!これだけの規模の漁が江戸時代にすでに行われてたなんて驚きだね。」