海と川の塩ざかい(潮目の境)に多く生きる「江鮒(えぶな)」ことボラ。その大規模な地引網漁を見ていこう。
川にいるボラを「川鮒(かわぼら)」といい、海のボラを「海鮒(うみぼら)」という。小さい時はすべて「江鮒(えぶな)」と呼ぶ。これを取るには地引網(じびきあみ)を使う。長さ三町(約330メートル)ほどに引き廻して、両方の釣り手(綱の端)に人が多くかかって磯へ引き寄せ、玉網で掬い取る。
おしなべて江鮒は海と川の塩ざかい(潮目の境)に多くいる。泥川で生ずるものは肉が赤く脂が多い。砂川で生ずるものは肉が白く脂が少ない。「江鮒」の正字は「掻尾魚(そうびぎょ)」と書く。
「330メートルもの地引網をみんなで引くなんて、まさに大規模漁業だワン!ボラの卵巣が三大珍味のからすみになるのも面白いね。」