北海道松前から遥々京都まで旅する昆布の大流通網——「若狭昆布」が若狭産ではないという驚きの真実。
奥州(北海道)松前の海中の石に着いて生える。長さ数丈(数メートル)も海上に浮かびでるものを、長柄の鎌で舟から切って取り上げる。人家の屋根に干し、また屋根を昆布で葺く(ふく)こともある。
「若狭昆布(わかさこんぶ)」は若狭の海から出るのではない。松前産のものを若狭(福井県)に売り伝えて、ここで加工して売るので名物となったのである。松前からは乾鮭・干海鼠(ほしなまこ)・串鮑(くしあわび)なども多く出る。
「若狭昆布って若狭で採れると思ったら松前から運んで若狭で加工するから若狭昆布なんだワン!産地じゃなくて加工地の名前なの!?江戸時代の昆布ロードって北海道から京都まで繋がってたんだね、感動だワン!」