大坂天王寺の東・平野の町名物の飴。もち米と大麦の芽から作られ、小児にも用いられる毒のない甘さで、薬の地黄煎にもなる。
摂津国(大阪府)大坂天王寺の東・平野の町より出る飴は名物である。風味が良く、小児に用いて毒がなく、薬の「地黄煎(じおうせん)」にもなる。
飴の製法は、もち米をこわめしに蒸し、米一斗に水一斗の割合で強めしを水につけておく。大麦のもやしの粉を米一斗に六合の割合で右のめしに振りかけ、棒でよく搗き混ぜる。翌日布袋でこれを絞り、釜に入れてぬるい火で煮詰める。煮詰め前のものが「しるあめ(水飴)」であり、煮詰めたものを「地黄煎(じおうせん)」という。
「飴が薬になるって、江戸時代の食べ物は薬と隣り合わせだったんだね。もち米と麦芽だけで作るなんて、シンプルだけど奥深いワン!」