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日本山海名物図会 巻三

漆の採取:胡桃油を混ぜると変質しない

漆の木に切り目をつけて汁を採る。茶の煎じ汁と胡桃油を加えることで漆が変質せずに保てるという、大和吉野・紀州熊野に伝わる採取の知恵。

漆製法の図

漆の採取——胡桃油を混ぜて品質を保つ

漆の木に鎌で切り目をつけると、その切り目から汁が吹き出る。竹ベラでこそげ取り、器に受ける。その際、茶の濃い煎じ汁と胡桃の油を加えて、その上へ漆をこそげ入れると、漆が焼けずに保てるという。

採取するには、細い木は汁が少なく、また格別の老木も悪い。大和国(奈良県)吉野・紀州(和歌山県)熊野が漆の名所である。その他諸国からも多く出る。漆の木の実は、取って獲物(肥料や灯油の原料)にする。

漆は採取から加工、塗布まで非常に手のかかる素材だが、その艶と堅牢さは他の塗料の追随を許さない。吉野・熊野の漆は今日も「大和漆」「紀州漆」として重要な産地であり、江戸時代から続く採取の伝統が受け継がれている。

大和・紀州の漆を今に

漆の採取——胡桃油が支える品質保持の知恵

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ほえまる
ほえまるの「ほえ〜!」コメント

「漆を採る時に胡桃の油を混ぜておくと変質しないって、昔の人の知恵は化学的にも合理的なんだワン!」