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日本山海名物図会 巻二

材木流し:急流を飛びまわる達人の技

切り出した材木を川で運び出す「材木流し」。山の民が育んだ命がけの技を見ていこう。

材木流しの図

材木流し——急流を飛びまわる達人の技

山から切り出した木を谷川へ落とし、流れに乗せて運び出す。杣人は「鳶口(とびぐち)」を持ってこれを引き回し、山川の速い瀬をとびまわること、その軽さたるや猿のようである。

高い崖から木を突き落とし、あるいは谷川の滝場(たきつせ)を自由に引き回して、その材木を筏に乗り回す。よく鍛えられた、みごとな技の仕事である。

材木流しは江戸時代の一大産業だった。山で切り出された木は、川を下り、港から船で各地へ運ばれた。建築用材、燃料、道具の材料として、木は都市生活のあらゆる場面で必要とされた。杣人の命がけの技術が、江戸時代の日本の「木の文化」を支えていた。
ほえまる
ほえまるの「ほえ〜!」コメント

「蓋をするタイミングで炭の質が決まるって、炭焼きもすごい職人技なんだワン……じゃなくて、材木流しも命がけの技なんだワン!」