紺青・緑青のもとになる礬石(ばんせき)は、色によって別の鉱物に分かれる。白いものは「明礬(みょうばん)」となり、青いものは「緑礬(りょくばん/ろうは)」となる。緑礬はさらに等級によって、外科の膏薬という薬用と、染物の染料というまったく異なる用途に使い分けられた。
礬石は、白いものは「明礬(みょうばん)」となり、青いものは「緑礬(りょくばん)」、古くは「ろうは」となる。同じ石でありながら、色の違いによってまったく別の性質を持つ二つの鉱物が生まれるのである。
緑礬を作るには、山から掘り出した石を砕き、小屋の中で水をかけて腐らせ、これを釜で焚く。出る泡を干して蓋に入れて乾かす。その中でも質の良いものを「紺手(こんて)」といい丹礬(たんぱん)のような色を呈し、次に良いものを「浅黄手(あさぎて)」といい真っ青な色、下品のものは黒みがある。
「同じ石なのに白いか青いかで明礬と緑礬に分かれるなんて不思議だワン!しかも緑礬は等級によって薬にも染物にもなるなんて、無駄なく使い切る知恵がすごいワン。」