銅山から生まれる天然顔料「紺青(こんじょう)」と「緑青(ろくしょう)」。慶長年間に多田銀銅山(摂津国)で初めて国産化されたこの鮮やかな青と緑は、絵師たちの必需品となった。
紺青と緑青は、銀山や銅山の「精気」から生じるものである。慶長年間に摂津国(現在の兵庫県・大阪府)の多田にある神山(多田銀銅山)から掘り出された。それ以来、諸国でも多く掘り出されるようになった。
それ以前は、中国(唐)から渡来するものばかりで、日本国内で掘り出されることはなかった。ただし、『扶桑略記』によれば、元明天皇の和銅6年(713年)に上野国(群馬県)から紺青を献上した記録があり、古くからわが国に存在したことがわかる。
製法は、山から掘り出した鉱石を臼(うす)で細かく砕き、水で精製(水簸)して取り出すものである。
「銅山の精気から美しい青や緑の顔料が生まれるなんて、鉱山って色んな宝物の源なんだワン!昔の職人さんの発見力、すごいワン!」