🍂 秋の菓子

梨子板

梨子板(なしいた)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第89番

梨子板
🍂 秋🍘 干菓子・煎菓子山梨

山梨の皮を剥き、そのまま水に入れる。芯まで削り取り、芯は捨てる。削った実を水に浸け、十分柔らかくなるまで茹でる。水で冷やし、臼で搗く。袋に入れ、小豆の餡を漉すときのように、しっかり水気を切る。擂り鉢で少しずつ、ごく細かくなるまで擂る。下ごしらえができたら、擂った梨一貫目(約3.75kg)に白砂糖八百目(約3kg)を合わせ、念入りにかき混ぜる。銅鍋に入れて炭火で練る。搗きたての餅くらいの固さになったら、布を敷いた板の上に取り出し、上にも布をかけ、麺棒で押し延ばす。厚さは好みでよい。その後、日に干す。翌日は下面を上にして布を取り、さらに翌日も同じようにして布を取る。干す日数は六、七日ほど。

材料山梨(適量)、白砂糖(適量)
①梨を下処理する山梨の皮を剥き、芯まで削り取って芯は捨てる。削った実を水に浸け、十分柔らかくなるまで茹で、水で冷やして臼で搗く。
②水気を切って擂る袋に入れ、小豆の餡を漉すときのようにしっかり水気を切り、擂り鉢で少しずつ、ごく細かくなるまで擂る。
③砂糖と練る擂った梨一貫目(約3.75kg)に白砂糖八百目(約3kg)を合わせて念入りにかき混ぜ、銅鍋に入れて炭火で練る。搗きたての餅くらいの固さが目安。
④延ばして干す布を敷いた板の上に取り出し、上にも布をかけて麺棒で押し延ばす。厚さは好みでよい。その後、日に干す。翌日は下面を上にして布を取り、さらに翌日も同じようにして布を取る。干す日数は六、七日ほど——全105種で最も日数を要する菓子。

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山梨子皮を去其まゝ水に入しんまてけつりつめしんをはすてけつりたるを水につけいかにもやはらかにゆて水にてひやしうすにてつき袋に入小豆のあんなと取申やうにいかにも水を能取すりはちにて少つゝすりいかにもこまかにすり申候調候て後合様はすりたる梨子壱貫目白沙糖八百目右二色念入かき合銅なへに入炭火にてねりかけんはつきたてのもちのかたきにいたし板に布を敷其上にあけ又上にも布をかけ其後めんほうにてをしあつさは御望次第そののち日にほし明日下の方を上になし布を取又明日右の〓くにいたし布を取申候ほし申日数は六七日程ほし申候

目録の項目名は「かせ板の方」だが、本文冒頭は「山梨子皮を去」から始まり、材料はヤマナシで確定できる。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

六日も干すんだワン。毎日ひっくり返して布を一枚ずつ剥がすなんて、気の長い話だワン。