🌿 餅・団子

唐黍餅

唐黍餅(とうもろこし餅)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第46番

挿絵は準備中です
🌿 餅・団子雑穀

とうもろこしを一粒ずつ選んで皮をむき、芯を粉にして絹ふるいにかける。粉1升に餅の粉1升を加え、水でこねて蒸し、小さく切って中にあんを包みきな粉をつける。

材料唐黍(とうもろこし・適量)、餅の粉(同量)、あん(適量)
①芯を粉にする唐黍を一粒ずつ選り分け、上皮を取り除く。中の芯を粉にし、絹篩でふるう。
②こねて蒸す粉一升に餅の粉一升を入れ、水でこねて蒸す。小さく切り、中に餡を包み、きな粉を付ける。
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上質の餅粟の皮をよく取り除き、粟1升に米3合ほどを加えて約2時間水に浸して蒸し、臼でついて小さく切り、そのまま中にあんを入れるか上にきな粉をつける。

差分上質の餅粟の皮を取り除き、できるだけよく搗く。粟一升に米三合ほどを入れ、一時(約2時間)ほど水に浸して蒸し、臼で搗いて小さく切る。中に餡を入れるか、上にきな粉を付ける。
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餅稗(もちびえ)をよく日干しにして米をつくように臼でつき、皮を取り除く。餅にする際は約4時間水につけて蒸し、餅につく。

差分餅稗をよく日に干し、米を搗くように搗いて上皮を取り除く。餅にするときは、二時(約4時間)ほど水につけて蒸し、餅に搗く。稗だけは日干しの下ごしらえが加わる。

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もろこしもちたうきひを一粒ツゝゑり上皮をさり中のしんを粉にしてきぬふるひにてふるひ粉壱升に餅の粉一升入水にてこねむしてちいさく切中へあんをつゝみきなこを付申候
あわもち上々の餅あわをかはをなるほと能つき粟壱升に米三合程いれ一時ほと水にひたしむし其後うすにてつきちいさく切其まゝ中へあんを入候て成共上にきなこ付申候
ひえのもち餅ひ元をよく日に干作て米をつき候やうにつぎ上かわをさり扨餅にいたし候時二時程水につけむして餅につき申候

米以外の穀物で作る餅が三つ並んでいます。唐黍、粟、稗。いずれも上皮を取り除く工程が必要で、そこが米より手間のかかるところです。唐黍と粟は餅米の粉や米を混ぜますが、稗は単独。稗だけは日に干してから搗く、という下ごしらえが加わります。菓子の本でありながら、日常の穀物がそのまま菓子として扱われている一群です。

案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

とうもろこし粉を使った餅!江戸時代にとうもろこしが菓子の材料として使われていたのがびっくりだワン。「一粒ずつ選る」という丁寧な下処理——素材への向き合い方が江戸の職人らしいワン!