🌿 餅・団子もち米粉蒸し菓子
現代語訳
もち米の上白を一粒ずつ選んで粉にし、絹ふるいにかける。粉1升に氷砂糖の粉30匁(約112g)を加え、水を少し入れてもみ合わせる。1尺4方(約42cm角)の箱の内側を十字に仕切り、高さ5寸(約15cm)にして、箱の内側に長横とも3分(約9mm)ずつ間隔をあけてのこぎり目をつける。粉を入れ、のこぎり目に沿って薄い板状の金具で切り目をつけ、箱ごと蒸して一夜置いてから取り出し、干す。
現代語訳に基づくレシピ
| 材料 | もち米(上白・1升分の粉)、氷砂糖の粉(30匁・約112g)、水(少量) |
|---|---|
| ①もち米を粉にする | もち米の上白を一粒ずつ選り、臼で挽いて粉にした後、絹ふるいにかけてきめ細かくする。現代では白玉粉や上新粉(もしくはその中間の道明寺粉)を使うと近い食感に仕上がる。 |
| ②合わせる | 粉1升に氷砂糖の粉(30匁≒約112g)を加え、水をごく少量入れてよくもみ合わせる。砂糖の配合が比較的少ないため、米の風味がしっかり感じられる仕上がりになる。 |
| ③箱に詰める | 約42cm角の箱の内部を十字(4区画)に仕切り、高さ約15cmに整える。箱の内側に縦横9mm間隔でのこぎり目(切り目)をあらかじめつけておき、粉を詰めた後、薄い金属板でその切り目に沿って押し込む。蒸した後に自然と割れやすくなる段取り。 |
| ④蒸して干す | 粉を詰めた箱をそのまま蒸籠に入れて蒸し上げる。蒸し上がった後は一夜(約12時間)そのまま置き、取り出してから干して仕上げる。のこぎり目に沿って整然と割れた断面が美しい。 |
| 備考 | 「三貴餅」という名称の由来は不明だが、高貴な菓子として位置づけられていたことが名前から推察される。現代の「らくがん」や「お干菓子」に近い性格の菓子。 |
現代の逸品
準備中です。お楽しみに!
原材料を探す
このレシピの原材料を楽天市場で探せます。
※楽天アフィリエイトを利用しています。
原文(翻刻)
さん幾もちうるし上白米を一粒つゝゑり粉にして絹ふるひにかけ粉一升に氷沙糖の粉三十目の積りにいれ水少入もみ合壱尺四方の箱に内に十文字にしきりをして高五寸に仕箱の内に長様共に三分程はゝ間を置のこきりめを付右の粉をいれ箱の内にて右ののこきり一目のとをりをうすき板のやうなるかねにて切めを付箱ともにむし一夜をきとり出しほし申候
ほえまるより
案内人:ほえまる
のこぎり目を先につけてから蒸すという発想が面白い!蒸し上がった後でもきれいに切れる江戸の職人の段取りの良さにほえ〜!一夜置いてから干す——手間と時間をかけた丁寧な菓子だワン!