🌿 餅・団子

ひすい・あこた

ひすい(翡翠)・あこた(揚げ餅2種)

『古今名物御前菓子秘伝抄』享保三年(1718年) 第15番・第16番

ひすい
🌿 餅・団子揚げ菓子もち米粉ごま油

もち米の上白を一粒ずつ選んで粉にし、湯でこねて丸め、中に白砂糖を入れて押し平らにし、少し焼いてからそのままごま油で揚げる。

材料もち米(上白・適量)、白砂糖(適量)、ごま油(揚げ用)
①もち米を粉にするもち米の上白を一粒ずつ丁寧に選り、臼で挽いて細かく粉状にする。現代では白玉粉(もち米粉)を使うと近い食感が得られる。
②包んで形を作るもち米粉に湯を少しずつ加えてこね、丸めてから中央に白砂糖のみを入れて包み、押して平たく整える。砂糖だけを包むシンプルさが特徴。
③焼いてから揚げるまず表面を軽く焼いて固め、その後ごま油でじっくり揚げる。揚がると生地が膨らんでほんのり黄金色になり、名の通り翡翠(ヒスイ)を思わせる艶が出る。中の砂糖が溶けて甘い空洞ができる。

翡翠(15番)と同じくもち米を粉にして、1升に白砂糖3合を加え、湯でこねて色々な形に作る。中に剥き胡桃・ごま・白砂糖を包み、両端を楊枝のような細い竹で穴をあけ、そのままごま油で揚げる。

材料もち米粉(1升)、白砂糖(3合+包餡用適量)、剥き胡桃(適量)、ごま(適量)、ごま油(揚げ用)
①生地を作るもち米粉1升に白砂糖3合を加えて混ぜ、湯でこねてひすい(15番)より甘みのある生地に仕上げる。色々な形(細長い、平たいなど)に整える。
②餡を包む剥き胡桃・ごま・白砂糖を合わせた餡を中に包む。ひすいが砂糖のみなのに対し、あこたは3種の具材を包むことで風味と食感に変化をつけている。
③穴をあけて揚げる原文「両のはしにやうしのことく細き竹にてあなをあけ」とある通り、両端を細い竹(楊枝)で突いて穴をあける。これにより油が内部に通りやすくなり、均一に揚がる。ごま油で揚げて完成。
備考「右ひすいのことく(右の翡翠のごとく)」と原文に参照指示があり、ひすい(15番)のバリエーションとして位置づけられている。同じ揚げ餅でも、砂糖のみのひすいと胡桃・ごま入りのあこたでは風味が大きく異なる。

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ひすいうるし米上白を一粒つゝゑり粉にして湯にてこね丸して中へしろさたうを入おしひらめ少しやき其まゝこねごまのあふらにてあけ申候
あこた右ひすいのことくうるし来を粉にして一升に白沙糖三合いれ湯にてこねなりは色々に作り中へむきくるみこま白沙糖を包両のはしにやうしのことく細き竹にてあなをあけ其まゝ胡麻の油にてあけ申候
案内人の柴犬ほえまる

案内人:ほえまる

揚げ餅の中に砂糖だけを包むひすいのシンプルさが江戸らしい!揚げた時の色が翡翠(ヒスイ)のように美しく見えたから「翡翠」——なんておしゃれな名前だワン。あこたは胡桃・ごま・砂糖の三層の具材を詰めた進化版。両端に穴をあけるという職人技にも注目だワン!